「最近の宅建は、年々難しくなっているらしい」
試験が近づくと、こんな話を目にして不安になる方もいると思います。ただ、「難しくなった」という声は、体感や口コミが中心です。
そこでこの記事では、不動産適正取引推進機構が公表している試験実施概況(平成30年度〜令和7年度)をもとに、受験者数・合格率・合格点の推移を確認します。令和6年度に42点で合格した私の体験も交えて、試験直前の今、データをどう受け止めればいいかまでお伝えします。
この記事でわかること – 合格率は、平成30年度の15.6%から令和7年度の18.7%まで、下がり続けてはいないこと – 合格点は33〜38点の間で毎年上下していること – 受験者数は、令和4年度以降は毎年増えていること – データから見ても、「年々難しくなっている」とは言い切れないこと
「年々難しくなっている」は本当か
結論からお伝えすると、公式データを見る限り、「合格率が年々下がっている」という形にはなっていません。
ただし、数字だけで「難しさは変わっていない」と断定することもできません。合格率は「受験者のうち、何%が合格したか」を示す数字で、問題そのものの難しさを直接表すものではないからです。
まずは、数字の中身を順番に見ていきましょう。
合格率・合格点・受験者数の推移(平成30年度〜令和7年度)
不動産適正取引推進機構が公表している、過去の試験実施概況です。
| 実施年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 | 合格点(50問中) |
|---|---|---|---|---|
| 平成30年度 | 213,993人 | 33,360人 | 15.6% | 37点 |
| 令和元年度 | 220,797人 | 37,481人 | 17.0% | 35点 |
| 令和2年度(10月) | 168,989人 | 29,728人 | 17.6% | 38点 |
| 令和3年度(10月) | 209,749人 | 37,579人 | 17.9% | 34点 |
| 令和4年度 | 226,048人 | 38,525人 | 17.0% | 36点 |
| 令和5年度 | 233,276人 | 40,025人 | 17.2% | 36点 |
| 令和6年度 | 241,436人 | 44,992人 | 18.6% | 37点 |
| 令和7年度 | 245,462人 | 45,821人 | 18.7% | 33点 |
(合格率は、受験者に対する合格者の割合です。令和2年度と令和3年度は、10月と12月の2回に分けて実施されました。12月分は受験者数が少ないため、上の表には10月分のみを載せています。12月分の合格率は、令和2年度が13.1%、令和3年度が15.6%でした。)
データから読み取れること
合格率は17〜19%台で、直近は上向き
令和元年度以降の合格率は、17.0〜18.7%の間です。平成30年度の15.6%と比べると、令和7年度の18.7%はむしろ高くなっています。
「合格率が年々下がっている」というデータではありません。受験した人の5〜6人に1人が合格する、という水準が続いています。
合格点は33〜38点の幅で上下している
合格点を見ると、平成30年度は37点、令和2年度は38点、令和3年度は34点、令和7年度は33点と、年によって差があります。直近の令和7年度の33点は、この表の中で最も低い点数です。
合格点は、その年の試験の結果などに応じて毎年変わります。「今年は何点取れば合格」とあらかじめ決まっているわけではないので、目標点は幅を持たせて考えるのが安全です。
受験者数は令和4年度から増えている
受験者数は、令和4年度の226,048人から、令和5年度233,276人、令和6年度241,436人、令和7年度245,462人と増えています。令和7年度は、この表の範囲では最も多い人数です(令和2年度は10月分のみの数字なので、単純には比べられません)。
受験者が増えても、合格率は17〜19%台で続いています。合格者の人数も、令和7年度は45,821人で、表の中では最多でした。
数字に出ない「体感の難しさ」
データでは「年々難しくなっている」とは言い切れませんが、受験生が「難しい」と感じることには理由があります。
法律の言葉に慣れていない:初めて学ぶ人は、民法などの条文の考え方に慣れるまで時間がかかります。
年によって問題の難しさが違う:合格点が33点の年も38点の年もあるように、同じ宅建でも年ごとの感触は変わります。
直前の模試で点数が出ない:模試で思うような点数が取れないと、「難しくなっている」と感じやすくなります。
「難しい」と感じるのは、データの問題というより、自分の今の理解度と本番の問題との距離を測っている状態です。その距離は、直前期の演習で縮めていけます。
私の体験:データより、自分の点数を見る
私が受験した令和6年度は、受験者が241,436人、合格率が18.6%、合格点が37点でした。私は42点で合格できましたが、法律の知識がゼロからのスタートで、約6か月・約600時間かかりました。
直前期、試験2週間前に初めて解いたTACの予想模試は17点でした。そこで過去問を丸暗記する勉強をやめて、予想模試を中心に切り替え、LEC・TAC・フォーサイトの予想模試を3周ほど解きました。
私が実感したのは、合格率や合格点のデータは、全体の傾向を知るためのもので、自分の合否を決めるのは自分の点数だということです。直前の演習として予想模試を選ぶなら、LECの「出る順宅建士 当たる!直前予想模試 2026年版」も選択肢のひとつです。注文してから届くまでの日数は、購入先で確認してください。
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試験直前の今、データをどう使うか
令和8年度の試験は、2026年10月18日(日)の13:00〜15:00です。合格点は、過去のデータでは33〜38点の幅で動いています。この幅を踏まえて、次のように使ってみてください。
- 目標点は、合格点の幅の上のほうを見て、余裕を持って置く
- 「年々難しくなっている」という話は、気にしすぎない
- 残りの期間は、模試や過去問で「取れる問題を落とさない」練習に使う
2026年の試験が難しくなるのかを知りたい方は、こちらもあわせてどうぞ。

合格点の考え方や、目標点の決め方は、こちらの記事にまとめています。

試験までの日々の過ごし方は、こちらを参考にしてください。

まとめ
– 合格率は、平成30年度の15.6%から令和7年度の18.7%まで、下がり続けてはいない(令和元年度以降は17〜19%台) – 合格点は33〜38点の間で毎年上下し、令和7年度の33点は表の中で最も低い – 受験者数は令和4年度以降増えているが、合格率は17〜19%台で続いている – 「年々難しくなっている」とは、データからは言い切れない。目標点は幅を持たせて考える
試験まで、あと少しです。数字に振り回されすぎず、これまで積み上げてきた勉強を信じて、本番に臨んでください。
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※本記事は、不動産適正取引推進機構が公表している試験実施概況(令和7年度までの過去10年間)をもとにした2026年10月時点の情報と、筆者の体験にもとづいています。データから読み取れる傾向は難易度そのものを示すものではなく、合格をお約束するものではありません。受験の際は、試験実施機関の公式サイトで最新の情報をご確認ください。
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