試験日まで、あとわずか。「税や不動産鑑定評価は、ほとんど手をつけていない…」と焦っていませんか?
税・その他は、50問のうちわずか3問です。範囲は広く見えますが、直前期にやることを絞れば、無理なく得点を狙えます。
この記事では、令和6年度の宅建試験に42点で合格した私が、税・その他の3問を直前期にどう扱えばよいか、優先順位を中心にお伝えします。
税・その他は3問だけ|まず出題の形を確認
宅建試験の「税・その他」は、問23〜問25の3問です。内訳は次のとおりです。
| 問題 | 内容 | 令和7年度の出題 |
|---|---|---|
| 問23 | 税(国税・地方税) | 登録免許税 |
| 問24 | 税(国税・地方税) | 固定資産税 |
| 問25 | 地価公示法・不動産鑑定評価基準 | 不動産鑑定評価基準 |
問24は、令和5年度・令和6年度で2年連続して不動産取得税が出題され、令和7年度は固定資産税でした。年ごとに交互に出ると決まっているわけではないため、「去年出たから今年は出ない」と決めつけない方が安全です。
問25は、地価公示法か不動産鑑定評価基準のどちらかから、1問が出題されます。
税・その他は3問。直前期に深追いする分野ではなく、「頻出テーマを短時間で固める分野」です。
直前期の優先順位|この順番で仕上げる
試験までの時間が限られているときは、次の順番で進めるのがおすすめです。
- 税の頻出テーマ(登録免許税・不動産取得税・固定資産税)
- 不動産鑑定評価基準・地価公示法の過去問
- それ以外の税(所得税・印紙税・贈与税など)は、時間が余ったとき
税の問題は、課税対象や納税義務者、軽減措置といった「ひとつのパターン」で出題されることが多く、短い時間でも得点につなげやすい分野です。一方、税の細かい数字まで全部を覚えようとすると、他の科目の勉強時間を削ってしまいます。
目安として、3問のうち2問を取れれば十分と考えると、気持ちに余裕が出ます。宅建業法や権利関係に時間を使った方が、合計点は伸びやすいからです。
税は「国税か地方税か」から整理する
税の暗記は、まず分類から始めると頭に入りやすくなります。
| 区分 | 税の例 | 課税する主体 |
|---|---|---|
| 国税 | 登録免許税、印紙税、所得税、贈与税 | 国 |
| 地方税 | 不動産取得税 | 都道府県 |
| 地方税 | 固定資産税 | 市町村 |
そのうえで、税ごとに「いつ・誰に課税されるか」を一言で言えるようにします。
- 登録免許税:登記を受けるときにかかる税
- 不動産取得税:不動産を取得したときに、1回だけかかる税(相続による取得には課税されません)
- 固定資産税:毎年1月1日(賦課期日)時点の所有者にかかる税
こうして1行にまとめておくと、本番で選択肢を読んだときに、「これは取得したときの話か、持っている間の話か」と区別しやすくなります。
税の特例の数字(軽減される税率や面積の要件など)は、税制改正で変わることがあります。使っているテキストや問題集の最新版の数字で確認してください。
不動産鑑定評価基準・地価公示法は「用語」を押さえる
問25は、言い回しが独特で、苦手に感じる人が多い問題です。直前期は、過去問を見て、次の点だけ押さえておきましょう。
- 不動産鑑定評価の基本的な手法は、原価法・取引事例比較法・収益還元法の3つ
- 地価公示は、国土交通省の土地鑑定委員会が、標準地の正常な価格を公示する制度(毎年1回、1月1日時点)
この分野は、過去問と少し違う切り口で出ることもあります。1問のために深追いはせず、「過去問で見た用語が出たら取る。初見の言い回しなら、他の問題を優先して後で考える」という割り切りも、有効な作戦です。
私の場合|税・その他の3問を得点できた
私は令和6年度の本番で、税・その他の3問をすべて得点できました。内訳は、宅建業法20点、権利関係7点、法令上の制限7点、税・その他3点、免除5点で、合計42点です。
ここで大事なのは、税・その他の3点は、合格点に届くための土台になるということです。令和6年度の合格点は37点でした。合格点は毎年変わるため、確実に取れる3点を積み上げることが、安定した得点につながります。
模試で税・その他の見直しをする
直前期の模試は、税・その他を含めた全体の最終確認に役立ちます。私は、TACとLECの市販の予想模試、そしてフォーサイト付属の予想模試を使い、3周ほど回しました。
模試を解いたあとは、間違えた問題だけでなく、税・その他で出た問題も見直しておくのがおすすめです。同じテーマは、本番でも形を変えて出ることがあるからです。
👇 税・その他を含めた全体の最終確認に、LECの直前予想模試を使ってみる
👇 もう1つの選択肢として、TACの模試も見てみる
注文してから届くまでの日数は、購入先で確認してください。
本番での考え方|税・その他は迷ったら後回しでもよい
本番では、問23〜問25は50問の中盤から終盤に位置します。時間配分と解く順番の考え方は、こちらの記事でまとめています。

税・その他で意識したいのは、次の2点です。
- 見慣れたテーマ(登録免許税・不動産取得税・固定資産税)が出たら、落ち着いて取る
- 初見の言い回しの鑑定評価・地価公示は、時間をかけすぎず、他の問題を優先する
また、同じ直前期の対策として、法令上の制限(8問)も大切な得点源です。こちらもあわせてご覧ください。

登録講習を受けていない人は、免除科目(問46〜50)も確認を
税・その他とは別に、問46〜問50の5問は、登録講習を修了した人だけが免除される科目です。出題は、住宅金融支援機構、景品表示法、統計、土地、建物といった分野です。
登録講習を修了していない人は、この5問も解く必要があります。私は登録講習を受けず、50問で受験しました。免除科目は、「統計」や「土地・建物」のように、直前期の暗記で得点しやすい問題も含まれます。余裕があれば、過去問で確認しておきましょう。
まとめ|税・その他は「3問のうち2問」を目安に
– 税・その他は、問23〜25の3問だけ – 直前期の優先順位は、①税の頻出テーマ → ②鑑定評価・地価公示の過去問 → ③それ以外の税 – 税は「国税・地方税」の分類と、「いつ・誰に課税か」の一言整理が近道 – 3問のうち2問を取れれば十分と考え、深追いしない – 登録講習を受けていない人は、免除科目(問46〜50)も確認する
試験日まで、残りの時間をどう使うか迷うときは、直前期の過ごし方を整理した記事も参考にしてください。

税・その他は、時間をかけすぎない分野です。短い時間で押さえて、得意な科目で点数を伸ばしていきましょう。
👇 直前の演習に、LECの直前予想模試を使ってみる
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※本記事は、令和8年度(2026年10月18日実施)の宅建試験を受ける方に向けた、一般的な情報と私個人の体験をまとめたものです。出題範囲・税制・試験日程は変わることがあるため、最新の情報は不動産適正取引推進機構の公式サイトや、お使いのテキストでご確認ください。
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